本記事では、「.xyz」や「.site」のような「安いドメイン」を利用するメリット・デメリットを解説します。
Web サイトを運営する際に必須となるドメインですが、取得するのに費用がかかるので、なるべく安く済ませたいですよね。
最近では、「.xyz」や「.site」のように安く取得できるドメインもあります。
これらのドメインについて、アフィリエイトサイトでの利用を中心に、メリット・デメリットを解説しますので、ぜひ最後までお読みください。
特にアフィリエイターを目指す方は必ず読んでくださいね。
目次
安いドメインのメリット
それではさっそく、安いドメインを利用するメリットをご紹介します。
短期的な利用であれば安い
安いドメインの大きなメリットとして、「短期的に利用する場合」にはドメイン取得にかかる料金が安くなることがあげられます。
メジャードメインであれば、「.com」などの比較的安価なものでも初年度の料金は 1,000 円程度なのに比べ、「.xyz」であれば 1円から30 円程度で済みます。
メジャードメインの中で安いものと比べて、1,000 円近く安く済むので大きな差です。
ただ、詳細は後述の「安いドメインのデメリット」で解説しますが、長期間利用する場合、安いドメインを選ぶことでかえって高くなることもあります。
あくまでも「短期間の場合は安い」ということに注意してください。
SEO的な悪影響はないと思われる
安いドメインは、「.com」などのメジャードメインに比べてSEO的にデメリットがあると思われがちですが、実はドメインの差異によるSEO的な影響はありません。
これは、Google社のジョン・ミューラー氏が明言しています。
基本的に、新しい gTLD も他の gTLD(.com、.org など)と同じように処理されます。検索において、特定の TLD のキーワードが有利に働くことも不利に働くこともありません。
安いドメインに適した用途
安いドメインが向いているのは、短期間のみ運用するサイトです。
逆に、ブログのような長期的に運営するサイトでの利用にはおすすめできません。
安いドメインが向いている用途の具体例は以下です。
- 実験的に短期間のみ運営するサイトまたは、ドメインが頻繁に変更されても問題ないサイト(サイト構築の練習用サイトなど)
- サイトを量産して成果の出たものだけを残す
特にサイトの量産についていえば、仮に 10 個のサイトを作成した場合、メジャードメインであれば、初年度に 1 万円以上の料金が発生します。
一方で、「.xyz」などの安いドメインであれば、初年度の料金は10円から 300 円程度で済んでしまいます。
10 個のサイトがランディングページ(いわゆるペラサイト)であれば、ブログに比べて作成の手間も小さいです。量産して成果の出たものだけを残し、成果の出なかったものは捨てればいいので、料金が安いドメインは重宝するでしょう。
しかし、このような方法で検索上位にサイトを表示し、収益化することは難しく、再現性が高いとはいえません。
上記から現実的には、安いドメインが向いているケースは多くないです。
安いドメインのデメリット
安いドメインを利用することは、メリットよりもむしろデメリットのほうが多いです。
重要なデメリットについて解説するので、アフィリエイトサイト用にドメインを取得しようと考えている方は、特によく確認してくださいね。
長期的に利用すると逆に高くなることも
安いドメインは一見すると安く利用できるように見えますし、事実として 1 年間のみの利用であれば安価に利用できます。
しかし、同じドメインを 2 年目以降も利用するための更新料が高くなっており、利用するドメインや年数によっては、メジャードメインより高くなるケースもあります。
具体例として、以下に「お名前.com」でドメインを取得した際の、初年度の利用料金と 2 年目・3 年目の更新料をまとめたのでご覧ください。
ドメイン料金例(お名前.comより)
ドメイン | 初年度料金 (1 年目) |
更新料 (2 年目) |
更新料 (3 年目) |
3 年間の 累計料金 |
.xyz | 1 円 | 1,480 円 | 1,480 円 | 2,961 円 |
.site | 50 円 | 3,980 円 | 3,980 円 | 8,010 円 |
.tokyo | 60 円 | 920 円 | 920 円 | 1,900 円 |
.com | 999 円 | 1,280 円 | 1,280 円 | 3,559 円 |
.net | 1,160 円 | 1,480 円 | 1,480 円 | 4,120 円 |
参考元:https://www.onamae.com/service/d-price/
「.tokyo」は更新料も含めて安くなっていますが、「.site」は更新料が大変高く、「.net」の倍となっています。
また「.xyz」は更新料が「.com」よりも高く「.net」と同額で、6 年以上利用した場合には、利用料金の累計額が「.com」よりも高くなります。
このように、初年度の料金の安さに惹かれて安いドメインを選んでも、継続的に利用することにより、メジャードメインより高くなってしまうことも多いので、更新料金は必ず確認するようにしましょう。
見た目が悪く、信用を獲得しづらいケースも
安いドメインであっても SEO 的な悪影響はありませんが、検索エンジンではなく人間(検索ユーザー)を相手にした場合には悪影響が生じることもあります。
というのも、安いドメインには非メジャードメインが多く、多くの人にとって見慣れないドメインが多いからです。
最近では安いドメインを利用しているサイトも多く、目にする機会も増えてきましたが、それでも「.com」や「.net」といったメジャードメインに比べると目にする機会は少ない印象です。
見慣れていないドメインは警戒されやすく、検索結果に表示されてもクリックを躊躇されてしまうこともあります。
また、「.biz」「.info」「.xyz」などのドメインは迷惑メールで利用されることも多いので、これらのドメインからの迷惑メールを受信したことがある検索ユーザーであれば、なおさらクリックを躊躇するでしょう。
SEO 施策に力を入れて、検索結果に表示されるところまでは達成できても、ドメインが理由でクリックされないのはもったいないですよね。
おすすめのドメイン
僕のようにサイトアフィリエイトに特化して収益化するのであれば、安いドメインはおすすめしません。
多くのサイトで利用されていて、見かけることが多いメジャードメインで、更新料も比較的安価な「.com」や「.net」といったドメインが僕のおすすめです。
これらのドメインであれば、サイトで利用されているケースが多いため、検索時にドメインで警戒されることも少なく、更新料が安いのでコスト面でも安いドメインと大きな差にはなりません。
ドメインの選び方を含めて、独自ドメインの決め方については、以下で詳細に解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。
まとめ:安いドメインのメリット・デメリット
「.xyz」や「.site」のような安いドメインを利用するメリット・デメリットを解説しました。
メリットだけでなく、デメリットも多いので、安いドメインを利用する際には慎重に選びましょう。
少なくとも、アフィリエイトサイトで利用するのは、僕はおすすめしません。
安いドメインを積極的に利用する理由がない場合には、「.com」や「.net」といったメジャードメインの中で、更新料が安いものを選ぶのがおすすめです。
最後に。
興味がある方は、こちらのnoteもお読みいただければと思います。