SEO対策において、近年もっとも重要視されている「内部SEO対策」について具体的な方法をご紹介します。
内部SEO対策の目的は、作成したコンテンツを検索エンジンに早く、正確に伝えるための対策です。
具体的に取り組むべき作業内容について一つずつ触れていきます。サイトを立ち上げた初期段階から意識して取り組んでもらえればと思います。
目次
Search ConsoleでサイトマップXMLを登録する
サイトマップXMLは、Googleが提供するSearch Consoleに登録をするとGoogleが認識してくれるようになります。
以下に登録手順をご紹介します。
- Search Consoleにログインします。
- 左メニューから 「サイトマップ」をクリックします。
- 画面右上の「新しいサイトマップの追加」にてサイトマップURLを入力します。ここでは「sitemap.xml」とだけ入力して「送信」をクリックします。
- サイトマップが正常に送信され登録されると「成功しました」の文字が表示されます。これでGoogleは、あなたのサイトマップ.xmlを認識しました。
Bingのクローラー向けにサイトマップXMLを登録する
※重要性は低いので分からなければやらなくてOKです。
Bingは、マイクロソフトが運営している検索エンジンです。
シェアとしてはGoogleやYahoo!に比べて低いのですが、一定数は利用者がいることと、サイトマップXMLの登録を受け付けていますので、Bingにも同じく登録をしていきます
Bingの場合も「Bing Webマスターツール」というサイト管理者向けツールが提供されており、このツールの中でサイトマップXMLの登録が可能です。
以下に登録手順をご紹介します。
- 「Bing Webマスターツール」にアクセスします。ここでMicroSoftのアカウントを所有していない場合は作成してください。
- 左メニューから「サイトの追加」をクリック。「自分のサイトを手動で追加」にてURLを記入して、「追加」ボタンを押します。
- サイト所有者の確認のために、「BingSiteAuth.xml」をダウンロードして、ドメイン直下に設置するよう指示がされるので、FTPソフトを利用してアップロードします。
- 「確認」ボタンを押せば、完了です。
Ping送信
Ping送信とは、サイトを更新した際に、Pingサーバーに更新情報を伝えることをいいます。
Pingサーバーは、サイトから送られてきた更新情報を受信して、更新情報をリストを作成してくれます。
検索エンジンは、このPingサーバーの情報も参照しているため、検索エンジンにサイトの更新情報が伝わりやすくなり、クローラーが早く来てくれるようになります。
WordPressの場合、標準機能としてPing送信機能を使うことができます。やり方は、とても簡単であらかじめPingサーバーのURLを書いておくだけです。
あとは、WordPressを更新するたびに自動的に情報がPingサーバーに送信されます。
WordPressでPing送信を設定する方法
投稿設定画面を開いて「更新情報サービス」内に、以下のURLをコピペしてください。
なお、更新情報サービス欄に元から書いてあった情報は削除しても、削除しなくてもどちらでもよいです
http://blog.goo.ne.jp/XMLRPC
http://www.blogpeople.net/servlet/weblogUpdates
http://ping.blo.gs/
http://blogsearch.google.co.jp/ping/RPC2
http://blogsearch.google.com/ping/RPC2
http://rpc.reader.livedoor.com/ping
http://ping.fc2.com/
http://ping.feedburner.com/
http://ping.rss.drecom.jp/
http://wpdocs.sourceforge.jp/Update_Services
http://rpc.pingomatic.com/
http://ping.blogranking.net/
http://ranking.kuruten.jp/ping
http://www.blogstyle.jp/
http://www.blogpeople.net/ping/
http://ping.freeblogranking.com/xmlrpc/
http://rpc.weblogs.com/RPC2
http://services.newsgator.com/ngws/xmlrpcping.aspx
http://ping.dendou.jp/
http://blog.with2.net/ping.php/
http://ping.cocolog-nifty.com/xmlrpc
http://ping.sitecms.net
http://pingoo.jp/ping/
http://taichistereo.net/xmlrpc/
正しくマークアップして、Googleに正確に情報を伝える
Webサイトは、HTML(Hyper Text Markup Language)という言語が使われています。ブラウザは、HTMLソースを解析して、人が理解できるようにしてくれています。
しかし、GoogleはHTML本体を読んでいます。
Googleは、私たち人間が見ているページではなく、HTMLソースコードを直接読んでページ内容を理解しています。
ですから、正しくHTMLを書くことで、Googleはサイトに書いてある内容、ページの関係性を正しく把握することが可能です。正しいマークアップは、SEOの内部対策の中でも基本となります。
タイトルタグ
ページタイトルタグは、そのページに何が書いてあるかを示す重要な要素です。
<title>ここにページのタイトルを書きます</title>
このように title で囲われた文字列で囲んだものをページタイトルと定めるというルールがあります。
しかし、このtitleタグが存在しなかったり、重複していたらどうでしょうか。
Googleは、何について書かれたページなのか、正確に把握しづらくなります。
タイトルタグについては、以下のページで詳しくご紹介しています。
見出しタグ
同じく「見出しタグ」にも言えることです。見出しタグについて以下のページで詳しくご紹介しています。
titleタグ、見出しタグという代表的な2点を挙げましたが、HTMLの記述はもう少し複雑です。
WordPressを使う場合、HTMLに触れる機会はかなり少ないですし、知らなくても何とかなるのですが、まったく使用しないわけではありませんので、可能であれば勉強をしておくといいと思います。
HTMLの基本については、検索をすると多くのページが出てきます。書籍で学ぶこともありですが、Webページでも十分学ぶことができます。
評価されやすいURLの形にする
Googleは、URLを見てその構造やページ内容を理解しようとします。
だからGoogleにとってURLを分かりやすくしてあげることが大切です。もちろん人にとってもわかりやすい方がいいですね。
WordPressをご利用の方は、以下の内容でURL構造を設定してください。この設定は最初に1度だけ行うものです。
すでにサイト運営を開始している場合は、以下のパーマリンク設定を変更してしまうと記事URLが変わってしまいますのでご注意ください。
サイトを新規作成する際は、以下の設定にしてから記事作成を始めましょう。
ここでは「投稿名」を選択しましょう。
こうすることで、新規記事を作成する際に、記事毎にURLを自分で決めることができます。
コツとしては、URLは必ず「小文字アルファベット」で「キーワードを入れて作る」ということです。
例えば、「魚釣り」について書いたページのURLを決めるときは、「fishing」などを使いましょうということです。
URLに平仮名、カタカナ、漢字などを入れるのはやめましょう。
それから重要なことですが、URLは一度作成したら絶対に変更してはいけません。URLは、一度評価が付いて、そこから変更が入るとそのページへの評価はリセットされて、一旦ゼロになります。
内部リンクを適切に張り巡らせる
1サイトの中で、あるページから、あるページに張られたリンクを「内部リンク」と呼んでいます。
内部リンクを適切に張ることで、訪問者は知りたい関連情報にスムーズにアクセスできるようになる機会が増えます。
また内部リンクをしっかり張ることで、Googleはページ同士の関係性を理解したり、どのページがそのサイトにおける中心ページであるか理解をするようになります。
Googleから見れば、内部リンクは「クローラーが巡回する道」です。ですから適切に内部リンクが張られていると、クローラーはサイト内を抜け漏れなく情報収集してくれるようになります。
その結果、Googleがサイトを正確に理解してくれて、検索結果にも適切な順位がつきやすくなります。
これまで上でご紹介してきたことも大事ではありますが、SEO対策において「内部リンク」は極めて重要だと位置づけられています。
内部リンクを張るコツ
コツは、「大事なページに内部リンクを張る」ことです。
Googleは、内部リンクを多く獲得しているページを重要なページとして認識するようになります。
だからアフィリエイトサイトであれば、まずは「成約ページ」に対してしっかり内部リンクを張りめぐらせましょう。成約ページの評価が高まり、検索順位が上昇すれば、アクセスが集まり成約に結びつくからです。
他にも、記事を読んでいて関連した話題が出てきたタイミングで別記事にリンクを張るなどしてページ間の繋がりを強化していきましょう。無意味に内部リンクを張る必要はありませんが、僕はかなり意識して内部リンクを張り巡らせています。
参考までに「Googleは、クリックされてアクセスが流れる内部リンクだけを評価している」と思われます。
つまり、読者が記事を読んでいて自然に内部リンク先のページも読んでもらえるようリンクを張るのがベストであり、興味もないのに内部リンクをベタベタ張っても意味はありません。
内部リンクを張ることができる場所
さて内部リンクですが、結構色々な場所から張ることが可能です。
以下は、掲載場所の目安です。
- 記事内
- 上部メニュー
- ぱんくず
- サイドメニュー内
色々あるのですが、ベストは「記事内」です。
記事を読んでいる読者が、ここで読者の人がこんな情報を欲しいだろうなというタイミングで「●●についてはこちらで解説しています」とか「さらに詳しく知りたい場合は、こちらの記事もご覧ください」という形で張るのが理想です。
その方が訪問者にとって優しいですし、興味があるから内部リンク先も閲覧してもらえる可能性が高いです。
クリックされて読まれる内部リンクは価値が高く、Googleが評価してくれます。
逆に言えば、クリックされない内部リンクは、記事を読む上で邪魔になってしまう余計な情報なので敬遠されますし、読者にストレスを与えます。注意が必要です。
カテゴリ名の最適化
ページを作る際に、ページ内容に応じて「カテゴリ」を設けるのが一般的です。
カテゴリ名を最適化することで、Googleはサイト構造を理解しやすくなります。
カテゴリは記事を束ねるものです。それにふさわしいカテゴリ名を付けましょう。できれば、そのカテゴリ名がGoogleで検索されるキーワードになっているとベストです。
また意味のない文字列だったり、やたら長い文字列をカテゴリ名にしてはいけません。
- 複数記事を束ねるカテゴリ名として適切であること
- よく検索されるキーワードであること
- 狙っているキーワードを含める
まとめ
内部SEO対策の目的は、作成したコンテンツを検索エンジンに早く、正確に伝えるための対策です。
対策方法としては上記に挙げたものが代表的なものです。まずは一通り取り組んでいただくのがよいです。
そして内部SEO対策は、実はもっと多くの対策があります。
今回このサイトではすべてをご紹介することはできませんが、書籍を1冊読むことでカバーできます
SEOに関するおすすめの書籍は、以下の記事でご紹介していますのでよろしければご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
こんにちは。マニュアルを読んでSEO対策をすすめています。とても詳しいマニュアルをありがとうございます。
ping送信について質問ですが、全てhttp:になっていますが、これはすべてhttpのままでよいのでしょうか?
httpsに直してコピペした方がよいですか?
またWPを見ると、http://rpc.pingomatic.com/が予め入っているのですが、この続きからコピペするということでしょうか?
今までping送信というのは全くしてきませんでした。早速設定してみようと思いますので、お手すきの時にお返事いただけたらと思います。
よろしくお願いいたします。
hiroさん
サイト訪問ありがとうございます。
このページで伝えているURLについては、すべてそのままご入力ください。httpということです。
デフォルトで入っているものは、僕が上でご紹介しているURLの中にも含まれます。
デフォルトで入っているものを全て消して、上のものをそのままの順番でコピペで入れてもらえればと思います。